闘病する人の心に響く支援活動 ― NPO法人 がんノート ―
こんにちは、ジョニー・Jです。
近年、がん患者さんを支援する団体はその数を増やし、団体ごとの特色や機能もさまざまです。
今回はその中でも、支援の仕方で独自性を発揮している『NPO法人がんノート』を紹介します。
がんノートでは、がん経験者さんを毎回ゲストに招きます。
代表の岸田さんが巧みなトークでがん経験者のリアルな体験談を引き出し、その様子は情報番組としてYoutubeから動画配信されます。
これまで、学術的な研究目的から、がん患者さんのインタビュー動画をライブラリー化する試みはありました。しかし、動画配信を使って、がん患者さんにがんの体験談をダイレクトに届ける試みは、がんノートの岸田さんが初めてです。
それでは、ご紹介します。
目次
がんノート 番組紹介
がんノートには、いくつかの番組形式があります。
中心となるのは、看板番組『がんノート』です。
番組では、代表の岸田さんが自ら司会を務め、がん経験者であるゲストから、その方ならではの体験談を引き出していきます。1時間半ほどかけて行われるインタビューは、予め用意された質問事項とフリートークから成り、そのうまい配合ががんノートの魅力です。
※『がんノートミニ』という『がんノート』のショートバージョン番組もあります。
この春からは『がんノートナイト』という番組の配信も始まりました。
がんノートナイトは毎週木曜の夜9時から約1時間、看板番組と同様、Youtubeでライブ配信されます。司会の岸田さんと2名のゲスト(がん経験者や医療関係者など)の方が、笑いとユーモアを交えながらゆる~くトークする番組です。
毎回お題が設定され、視聴者からのコメントもひろいながら、リラックスムードの中、それぞれのがん体験が語られます。
下記に、私が視聴した中から最近、一番感銘を受けた『がんノートミニ』と『がんノートナイト』を紹介します。よろしければ、ちょっと覗いてみてください。
がんノートミニ
☆私の感想☆
アイドルグループに所属する矢方さんが、乳がんを発症。
厳しい状況にあっても、矢方さんは持ち前の明るい性格から前向きにがんと向き合います。
矢方さんは、退院後まもなく仕事に戻ると、マイナス面をプラスへと転換して、がんを乗り越える工夫を重ねていきます。
アイドルから声優へと、めざす目標を切り替えるという大きな決断もされました。
いつも希望を見出そうとする彼女の姿勢は、見るものにも希望を与えてくれます。
辛い時もあったでしょう。でも、アイドルとしてのプライドを持って、明るく生き生きと振るまえる矢方さん。山あり谷ありの闘病生活を乗りこえた暁には、きっと大きなGIFTが待っていることでしょう。
テレビ等で彼女を見かけたら、もちろん応援させて頂きます!
がんノートナイト
☆私の感想☆
ゲストのお二人は、決して簡単ではないがんを患っています。告知の時にはたいへんなショックを受けたと……。
お二人とも立ち直ってからは、それぞれがんの啓発活動を開始しました。
番組中、クスッと笑えるジョークも飛び出して、終始なごやかムード。がん患者さんとは思えない楽しいお人柄。
でも、お話を聞いていると、苦しい闘病生活を経たからこそ到達された境地なのだと気づかされます。
闘病から得たものとして、笑いの効用と大切さが語られて、なるほどと。
フランスの哲学者アランが言うように「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」のことばを地で行くお二人でした。
まとめ
がんノート代表の岸田さん自身ががん経験者であり、しかも2度のがんを克服された後、がんノートというユニークな支援活動をスタートさせました。そのパワーは並々ならぬものです。
岸田さんの明るく楽しいパーソナリティは、番組のムードをうまく和ませながら、がん患者さんの率直な想いや、一歩踏み込んだ経験談を巧みに引き出します。
私はこれからも、がんノートを見続けていきたいと思っています。
がんばれ!岸田さん。