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闘病する人を支える公的相談機関(その1) ― がん相談支援センター ―

こんにちは、ジョニージョニーです。今回の記事は、がん患者を支える公的相談機関、『がん相談支援センター』の紹介です。

病気や障害による生活のし辛さや不安を感じたら、気軽に訪ねてみることをおススメします。医療や福祉に関する情報提供はもちろん、他の施設・事業所などとの連携も行われます。また、心の悩み、経済的な問題、ピアサポート(同じ病気を持つ方からの支援)にも対応します。

それでは、下記に解説します。

 

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 もくじ

【がん相談支援センターについて】

【私が思うこと】

【まとめ】

 

がん相談支援センターについて

 『がん相談支援センター』は、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されています。がんのこと、がんの治療について、これからの療養生活のことなど、がんに関する様々な質問・相談に応じてくれる機関です。専門知識を有する医療ソーシャルワーカー看護師が対応します。

 

[対象者]

がん患者さんとそのご家族を支えます

※センターのある病院にかかっていなくても対応してもらえます。相談は無料です。

対面相談のほかに電話でも応じます。 ※センターによっては、FAX相談、メール相談も行います。

 

■ 下記は、三重県のがん相談支援センターについての動画です。簡潔に理解できますので、ご覧になってみて下さい。 

www.youtube.com

 

[ がん相談支援センターの業務内容 ]

◆①◆

がん相談支援センターでは、がんの病気治療療養生活についての質問や相談に応じます。また情報探しの手伝いも可能です。

 ☆ネットや書籍などから一般的ながんの情報を調べ、信頼できる情報源をもとに対応します。

がんについての冊子(無料)や地域医療機関の一覧なども入手できます。

セカンドオピニオン(担当医以外の医師の意見)の受け方についても説明します。

☆がんに関する専門的な医学情について整理し、理解できない所は分かりやすく解説します。

担当医などに、治療に関わる希望や疑問をうまく伝えられない時は、質問したい点や事前に確認しておくべき所を、一緒になって考えます。

緩和ケアとはどんなことをしてもらえるのか。治療から生じる不快な症状や辛さも、緩和ケアで対応してもらえるのか、などの相談にも応じます。

 

◆②◆

患者さんやその家族が、安心して療養生活を送れるようにさまざまな支援を行います。

☆療養生活を送る上での、不安な点、困った所について相談に応じます。内容によっては、専門のスタッフに繋ぎます。 ※病院によっては、専門医、認定看護師、薬剤師、栄養士、心理士などが対応します。

通院での抗がん剤治療の際、自宅での生活や食事についての注意点を相談できます。

☆在宅療養時に必要となる、介護保険の手続きの仕方。往診してくれる診療所訪問看護ステーションについても相談できます。

 

◆③◆

生活支援助成制度の紹介、患者さんの心のケア家族の支援なども行っています。

☆治療により生じる、仕事・家事・育児などの生活に関わる問題、医療費などの経済的な問題に対して、活用できる助成・支援制度に関する情報を提供します。

辛い気持ち、家族・友人には打ち明けられない話など、患者さんがひとりで抱え込んでしまっているところに耳を傾けます。そして落ち着いたなら、これからの治療や生活について、どうすればよいかを一緒に考えてくれます。

☆患者さんばかりでなく、家族も不安を感じたり、悩んだりします。その際センターでは、家族の気持ちにも耳を傾け、一緒に乗り越える手伝いをします。

 

◆④◆

同じ病の経験者が集うがんサロンへ案内します。また、ピアサポーターを紹介します。

☆がんサロンは、がんと診断された方々やその家族の皆さん交流する場です。がん体験をみんなで分かち合い、支え合う機会が得られます。

☆がんサロンに同席するピアサポーター(研修を修了したがん経験者)からは、体験に基づいたお話を聴くことができます。ピアサポーターは、相談者であるがん患者やその家族に寄り添い、抱える不安や悩みを軽減するお手伝いをします。

 

■下記に貼りつけたのは、がんサロンとピアサポーターの活動の様子が分かる動画です。

www.youtube.com

 

◆⑤◆

就労に関する相談にも対応します。

治療と仕事の両立について、どのような対応や工夫、考え方で取り組むことが良いのか支援します。ハローワークとも連携を取りながら、長期療養しながら働きたいという患者さんをサポートします。

 

 ■下記に貼りつけた動画では事例を交えて、がんサロン、社労士、ハローワークによる就労支援について紹介しています。

www.youtube.com

 

 私が思うこと

 今回の記事で取り上げました『がん相談支援センター』は、がん患者支援を目的とした国の事業として立ち上げられました。これまでの医療相談の枠に留まらない相談援助が行われ、がん患者さんの遭遇する様々な場面で役立つ情報提供が、質・量ともに充実しています。

また、検査・診断時、入院初期、入院後期、退院時、在宅療養時、復職期など、がんの治療段階ごとに生じる疑問や相談に対して、専門のスタッフが的確に対応してくれます。がん患者の支援に精通した職員の存在は、がん患者さんにとって何より心強いでしょう。

また、通常の医療相談では対応し辛い、就労支援ピアサポートが、通常業務として組み込まれているのは素晴らしいと思います。特に、同じ病気を経験したピアサポーターとの対話から得られるものは大きいでしょう(下記にピアサポートの意義を記載)。センターによっては、ピアサポーターが常駐しているところもあるようです。闘病経験を語り合うだけでも、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。また、センターが運営するがんサロンでは、多くの患者さんや家族の方達と交流を持つことができます。こちらでも、何気ないお喋りはもちろん、情報交換の場ともなるでしょう。

ピアサポートの意義  ①気持ちのサポート。 ②治療や生活について、実体験に基づく情報を伝える。 ③あなたは一人ではない、病気になっても自分らしく人生を送ることができる。 ④社会とつながり、成長の機会を得る。

 

 まとめ

『がん相談支援センター』の積極的な利用がおススメです。相談したいと思った時には、躊躇なく、センターの扉をノックしてみましょう!センターが設置されている病院の患者でなくても利用できますし、しかも無料です!

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

[ 参考文献:国立がん研究センター・がん対策情報センター(2018)『がんになったら手にとるガイド 普及新版』学研メディカル秀潤社(29-34項)]

 

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