とうびょうライトハウス

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闘病する人 心の持ち方  ― 病気を悪化させる心の持ち方・健康を取り戻す心の持ち方 ―

こんにちは。ジョニージョニーです。今回の記事のテーマは、闘病する人の心の持ち方についてです。この記事を読むと、闘病時、どのような心の持ち方が良いのかが分かり、また心の持ち方をチェックする手掛かりが得られます。

私が入退院をひんぱんに繰り返していた時、『シーゲル博士の心の健康法』という本に出合いました。主に患者の心について書かれた本です。久しぶりにパラパラ捲っていると、心の持ち方について書かれた頁に目が留まりました。う~ん、なるほどと……あらためて。そして今回、なるほどと感じた箇所を記事にしてみました。

引用の前半は「病気を悪化させる心の持ち方」、引用の後半は「健康を取り戻す心の持ち方」です。対立する内容ですが、ダークサイドとライトサイドを比較することで、ライトサイドの意義が明確になると思い双方を採り上げました。

それでは、紹介します。

 

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  もくじ

 

著者のシーゲル博士は、闘病者が長期に渡って元気で生きることのできる要因として、「生きることに意義を感じ目的意識を持っていること」「自分の健康に対して責任を感じていること」「自分の欲求や感情を表現する能力とユーモアのセンスをもっていること」を挙げています。そして、患者の心の持ち方について書かれた論文を、具体例として採り上げています。それを下記に引用しました。

 

◇ 病気を悪化させる心の持ち方

[1] 自分に起こるかもしれない恐ろしい事態を片っぱしから考え、絶望的で悲惨な場面を想像する。

[2] 沈み込んで自己憐憫にひたり、嫉妬深く怒りっぽくなる。自分の病気を自分以外のすべての人や物のせいにする。

[3] 希望はないという論調の記事や本、新聞を読み、そうしたテレビ番組を見る。また、そのような考え方をする人々の意見に耳を傾ける。そして、努力したところで自分の運命は変えられないとあきらめる。

[4] 友達とのつきあいをやめ、自分はのけものにされているといじける。部屋に閉じこもって、死ぬことばかり考える。

[5] 自分のせいで病気になったのだとわが身を憎み、絶えず容赦なく自分を責める。

[6] 何人もの医者にかかる。次から次へと医者を変え、一日の半分を病院の待合室ですごす。さまざまな診断に振り回され、実験段階の薬を何種類も処方される。次々に治療法を変えるが、どれも長くは続けない。

[7] 仕事をやめ、あらゆるプロジェクトから手を引き、目的意識と喜びを感じさせてくれる活動はすべて中止する。自分の人生は本質的に無意味で、先がないと考える。

[8] 自分の症状についてぐちを言う。人とつきあう場合には、もっぱら不幸で惨めな人を相手に選ぶ。そして互いに絶望的な気持ちを助長するよう努める。

[9] 自分のことを何もしない。しても無駄だと考える。他の人に自分の面倒を見させるように仕向け、そのやり方が悪いと言って腹を立てる。

[10] 人生は何とつらいものだろう。いっそ死んでしまいたいと考える。だがいやがうえにも苦しみを増すため、死を心から恐れるようにする。

 

☆私の感想☆

上記の[1]については、私の場合、その通りでした。最悪の事ばかりが頭をよぎりました。もうオートマチックに辛い場面が浮かんできました。

[3]については、絶望的な事を書いている文献や報道記事は、むしろ避けるようにしていました。前向きに避けていたというより、臆病になっていましたね。しかし、努力すれば、いい方向に向かうのではないかと、前向きに捉える気持ちもありました。自分を鼓舞するために。

[4]については、その通りでしたね。全く人前に出られない時期がありました。[7]も、それに近いと言いますか、大好きなテニスが、体力的な理由からできなくなりました。状態がよくなってからも、再開する気力をなかなか取り戻せませんでした。しかし時間の経過とともに、やれる範囲内で、目的意識と喜びを感じさせる活動は何かないかと終始模索していました。

 

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 【写真より】 闘病の苦しさのピーク時は、霧のかかる森の中を歩くようなイメージでした。この先、どうなるのかわからない、見通しのつかない状況……。ほんとに厳しく、辛いものです。

 

◇ 健康を取り戻す心の持ち方

《1》 充実感、喜び、目的意識を与えてくれること、自分の価値を確認できることをする。人生は自分の力で創造していくものと考え、建設的な人生を築くよう努力する。

《2》 自分に対してこまやかで愛情のこもった気配りをし、自分のどんな欲求にも目を向ける。自分をいたわり、元気づけ、励まし、育む。

《3》 恨み、嫉妬、恐怖、悲しみ、怒りなどの否定的な感情は、すべて吐き出してしまう。自分の感情をうまく外に出し、それらを内に閉じこめない。自分に対して寛大になる。

《4》 建設的な考えと目標を持ち、自分が真に望むものを心に思い描く。恐ろしいイメージが浮かんだときは、安らぎと喜びの感情を呼び起こすようなイメージに気持ちを集中させる。

《5》 自分自身とすべての人を愛するようにする。愛することを人生の目的、人生における最も大切な表現方法とする。

《6》 親密さと安心感を求める気持ちに正直になり、その気持ちを満たすために、楽しく、愛に満ちた、誠実な人間関係を築く。昔の恋人、両親など、過去の人間関係で受けた傷を癒すよう努める。

《7》 自分が価値をおき、楽しむことのできる仕事や活動を通じて、地域社会に積極的に貢献する。

《8》 自分の健康と幸せに責任を持ち、トータルな健康というものを信じる。専門家の言葉に振り回されることなく、彼らの助力やアドバイスを受けつつ、自分独自の治癒プログラムを作る。

《9》 自分自身と自分の人生におけるすべての出来事を、成長と学習の機会として受け入れる。感謝の心を持つ。手ひどい失敗をしても自分を許し、その経験から学び、前進していく。

《10》 ユーモアのセンスを忘れない。

 

☆私の感想☆

 《2》《3》《4》は、特に闘病初期に対応する内容でしょう。《7》《8》《9》は闘病中期・後期、あるいは寛解・治癒していく過程での心の持ち方でしょうか。《1》《5》《10》は全ての場面に通じる内容でしょう。

《2》の自分自身に対する姿勢、心の持ち方は、闘病初期、苦しさがピークの時に求められるものでしょう。

《3》は、自分のネガティブな感情は外に表出してしまうことの勧めですね。私も大事だと思います。家族や友人に辛い胸の内を話せたら良いですね。「自分に対して寛大になる」というところ。自暴自棄になってしまう場面もあるかと思いますが、やはり自分を受容することが求められることも。

《10》ユーモア…とても大事ですよね。人にユーモアを表す時、他者を楽しませると同時に、自分自身も楽しんでいますよね。病気にも良い影響をもたらします。重い病気を患っている方でも、ユーモアを絶やさず、笑顔が素敵な方がおられます。そんな方と一緒にいると、こちらが逆に癒されるような気がします。

 

 

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【写真より】 病状が安定してきて、ひと先ず落ち着くと、希望を見つけようと私は多くの本を読み漁りました。宗教書やスピリチュアル系、また哲学書自己啓発本なども。これだ!といった本に出会うまでには随分と時間がかかりました。でも、探し当てた本に書かれた教えは、心身ともに疲弊していた私の心に、希望の光を注ぎ込んでくれました。 

 

 まとめ

多くの方は、最初は「病気を悪化させる心の持ち方」のように考えてしまうのではないでしょうか。そして、ゆっくりと時間をかけながら「健康を取り戻す心の持ち方」へと移っていくような気がします。それも自然に移行していくわけではなく、心理的に紆余曲折しながら、霧に包まれた深い森をさまよい続けたのち、ようやく自分なりの心の持ち方を見つけていくのだと思います。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

 「引用文献:バーニー・S・シーゲル(相原真理子訳)『シーゲル博士の心の健康法』新潮社、1993年、p.261-263)」

 

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